VISION

数字でみる医療

 

こんにちは。
トラベルドクターの伊藤玲哉です。

突然ですが問題です。
この写真は、どこだと思いますか?

 

正解は、「病室の天井」です。

この写真が意味するもの。

それは、日本で「年間100万人が、人生最期に見ている景色」だということです。

 

現在、日本では年間140万人が亡くなり「医療機関等」で亡くなる人は全体の73%です。

一方で「自宅」で最期を迎える人は、わずか13%と、この数十年で逆転しています。

 

つまりこの天井の写真は、73%の確率で“あなたが最期にみる景色”になるかもしれません。

人生という旅路における最後の1ページが、殺風景な“病室”で幕を閉じるということに寂しさを感じずにはいられません。

 

 

自宅に帰ることすら容易ではない現状において、「旅行」はさらに難易度が上がります。

観光庁のデータによると、80歳以上で国内旅行する人の割合は、他の年代に比べると半分程度に減っています。

年代別_旅行者.png

 

なぜ、旅行ができないのでしょうか?

それは、多くの人が「健康上の理由」を理由に諦めているからです。

病気を抱えた人が旅行をするためのサポートをする環境が整っていないというのも大きな背景です。

 

ご病気を理由に旅行を諦めている人は、おおよそ400万人にも上がると予想されます。

 

「旅行がしたい」という気持ちがあっても実現できない原因は、多くの理由が挙げられます。

この件についても今後、詳しくお話していきたいと思います。

 

 

ちなみに、もし自分が同じ立場だったら、最期に見る景色は、自分の好きな場所で迎えたいと考えています。

“自宅 or 病院”の2択ではなく、綺麗な景色のみえる場所や、春の風を感じながら桜を眺めたり、温泉に浸ったり。

大切な時間を過ごす場所を自分の意思で選べるようになれば、人生の選択肢がもっと増えると信じています。

 

自分の大切な人も、そうであってほしいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

今を生きるあなたへ
トラベルドクター 伊藤 玲哉

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